大崎代打サヨナラ 連敗4でストップ、CS圏0・5差

[ 2013年8月18日 06:00 ]

<西・楽>9回2死一、二塁、代打でサヨナラ打を放ち、ナインから手荒い祝福を受け万歳をする大崎(左から2人目) 

パ・リーグ 西武3-2楽天

(8月17日 西武D)
 ヘルメットを高く放り投げた大崎に、ナインの笑顔が一気に押し寄せてきた。代打起用された9回2死一、二塁。バットを折りながら右前へ運んだ。連敗を4で止めるサヨナラ打となった。

 「きつかったです。ちょっと覚えていない。バットが折れて、打球が弱くなったんで、もしかしたらと思っていた」

 サヨナラ安打は09年5月31日の巨人戦(西武ドーム)でプロ初打点を挙げて以来。8月は打率・095で、投手も左腕・金刃に代わったが、雑念は捨てた。カウント2ボールからの内角球を中途半端な形でファウルし「あそこで直球一本に絞った」。同じ内角の速球を今度は振り抜いたからこそ、外野へ抜けた。

 9回に守護神サファテが枡田に同点弾を浴び、その裏の1死一塁では浅村が左中間二塁打も、一塁走者の渡辺が本塁タッチアウト。ただ、誰も下を向かなかった。初回の2点目の生還となった栗山、そして9回に本塁を狙った渡辺、浅村ら主力が捕手・伊志嶺に、体ごとぶつかっていった。三塁ベースコーチの河田外野守備走塁コーチは試合後のミーティングで「よく勇気を持ってみんな体をぶつけてくれた」と称えたという。

 「苦しまなきゃ栄光もない。きつい時はあると渡辺監督も話していた。ここから1つずつ勝利をたぐり寄せていけたら」と大崎は言った。3位ソフトバンクとは0・5ゲーム差。苦しんで得た白星を無駄にはできない。

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2013年8月18日のニュース