新井V犠飛!サヨナラの虎 12球団トップ今季8度目

[ 2013年8月17日 06:00 ]

<神・ヤ>9回1死満塁、サヨナラ中犠飛を放った新井(25)はナインと喜びを爆発させる

セ・リーグ 阪神2-1ヤクルト

(8月16日 京セラD)
 最高の結末に京セラドームが沸いた。阪神は12球団トップとなる今季8度目のサヨナラ勝ち。9回に決勝の中犠飛を放った新井は、安藤とともに胸を張ってお立ち台に上った。

 「最高ですね。何も考えずに、楽に打席に入ろうと。力まないように低めは警戒してました」

 チームの全2打点を挙げた。まずは1点を追う5回。それまで一人の走者を出すこともできなかったヤクルト先発・木谷から同点の左越え13号ソロ。打った瞬間にそれと分かる豪快な本塁打で突破口を開いた。「能見が頑張っていたので、なんとか早く同点にしたかった。失投を逃さず、一振りで仕留められて良かった」。13本塁打は並んでいた弟・良太を突き放し、チーム単独トップだ。そして9回。西岡、大和の連続安打などで得た一死満塁の場面で、自身2年ぶりのサヨナラ打を放ち、きっちりと仕事を果たした。

 阪神にとっては、仕切り直しとも言える一戦だった。左膝痛のため、2軍でリハビリ中だった西岡が「1番・二塁」でスタメンに復帰。一足先に復帰した福留も加えて、開幕メンバーがようやくそろった。「もう1回エンジンをかけて、優勝するために頑張る」。9回にサヨナラのホームを踏むなど復帰戦で2安打を放った西岡は、巻き返しに向け決意を語った。

 首位・巨人が敗れたためゲーム差は7・5。17日に勝つか引き分ければ、巨人の結果次第で自力優勝の可能性が復活する。新井は15日に首痛を発症。試合前練習では一度もグラウンドに姿を現さず治療に専念するなど、疲労がピークに達しているが、虎党の前で力強く宣言した。「可能性がある限り、最後まで諦めずに戦いたいと思います」。夢は残されている。奇跡の逆転優勝に向けて、阪神は必死で巨人を追い続ける。

 ≪球団シーズン最多は01年12度≫新井(神)がサヨナラ犠飛。新井のサヨナラV打は9度目だが、犠飛は初めてだ。また、今季の各球団サヨナラ勝利数を見ると

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 阪神は8度目となり、巨人(7度)を抜いて最多となった。なお、サヨナラ勝利の球団シーズン最多記録は01年の12度だが、今季はどこまで増えるか。

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