足踏みM33…巨人 バテバテ先発陣 8月防御率急降下4点台

[ 2013年8月17日 06:00 ]

<巨・中>6回2死一、三塁の場面で降板した先発のホールトン(左)と実松

セ・リーグ 巨人4-6中日

(8月16日 東京D)
 ずるずる。また、ずるずる…。中盤に失点を重ねる。ここ最近、巨人の試合でよく見る光景だ。先発のホールトンが6回途中4失点KOされ、原監督は苦虫をかみつぶすように言った。

 「もう少し先発ピッチャーが我慢というかね。もう少し長いイニングをと、そうなってくれることが一番大事な部分でしょうね」。8月の14試合で先発投手に白星がついたのは、内海、宮国、菅野の3つだけしかない。

 不振で2軍調整が続いたホールトンは、6月23日の中日戦(東京ドーム)以来の先発復帰だった。4回まで無失点。原監督も「まずまずだった」と及第点は与えた。しかし、5回に1点を失い、6回には3失点。スタミナ不足は明らかだ。7回6失点だった前夜の沢村に続き、試合の流れを相手に渡した助っ人右腕は「粘らなければいけないところで粘りきれなかった」と反省した。

 先発の防御率は6月は2・45。それが7月には3・42となり、8月は4・71と急降下している。10勝の菅野、9勝の内海、8勝の杉内はともかく、5勝5敗の宮国、4勝7敗の沢村、そしてホールトンは4勝3敗と4番手以降が不安定だ。若手期待の笠原も不調でこの日2軍落ちが決まった。

 昨年、杉内が左肩を痛め、ポストシーズンは内海、沢村、宮国、ホールトンの4人の先発で乗り切ったが、現状の先発陣では、CS、日本シリーズに不安を残す。9日に39で初点灯したマジックは「33」で初めて足踏み。日本一連覇に不可欠な先発陣の復調が今後の鍵になる。

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