西村 巨人初2年連続30S 手術きっかけにチーム屈指の自己管理

[ 2013年8月15日 06:00 ]

<巨・D>ポケモンウイークでピカチュウと並んでポーズを取る宮国(左)と西村

セ・リーグ 巨人4-1DeNA

(8月14日 東京D)
 巨人史上最強のストッパーだ。巨人・西村健太朗投手(28)が14日、DeNA戦で3点リードの9回に登板。3者凡退に抑え、球団史上初となる2年連続30セーブを記録した。頼れる守護神が締め、チームの優勝へのマジックナンバーは2つ減って「34」。抑え転向2年目で、巨人の日本選手としては93年の石毛博史以来となる最多セーブを狙える位置。10年目の右腕が、チームの連覇とともに初のタイトルをつかめるか。

 おなかの前でポンと小さくグラブを叩いただけ。勝利の瞬間、西村が表現した精いっぱいの喜び。球団史上初の2年連続30セーブにも、どこまでも控えめだった。

 「いつも山口さんとマシソンが相手の流れを切ってくれるので、マウンドに上がりやすい。皆さんに感謝しています」

 9回のマウンド。先頭の多村に11球粘られたが、最後は147キロの直球で空振り三振。「先頭バッターを抑えようといつも思っている」。抑えの鉄則を実践すると、後続も断って3者凡退に仕留めた。昨季、開幕から抑えに定着して32セーブを挙げた。中日・岩瀬とヤクルト・バーネットに1つ届かずセーブ王は逃したが、今季は岩瀬に4セーブ差をつけて両リーグ最速で30セーブに到達した。

 原監督は「頑健な体を持ち合わせている。オフの自己管理もチームでトップクラス」と評する。自己管理に目覚めたのは09年だ。同年6月に右肘を手術し、そのオフから施設が整う米アリゾナ州での自主トレを開始した。昨年12月もハワイへの優勝旅行を辞退し、アリゾナに向かった。「やれることはやっておきたい」と本拠地では全体練習前に一通りのトレーニングをこなし、遠征先でも宿舎近くのジムで体を動かす。

 07年に巨人で32セーブを挙げた上原(現レッドソックス)が手本だ。08年に合同自主トレを行い、自身のシュート、上原のフォークボールと互いの決め球を教え合った。開幕直後には上原から「健太朗は頑張っている?」とメッセージも届いたといい、今季はどんな局面でもフォークをしっかり投げ切れている。

 10年は14試合、11年は16試合に先発登板するなど何度も配置転換を経験。「先発の勝ちとかチームの勝ちが関わる。そこは意識している」。先発、中継ぎの心情を知るからこそ責任感は強い。

 昨年、リーグ優勝時は胴上げ投手になったが、CS、日本シリーズでは不振で、日本一の瞬間はマウンドを山口に譲った。「今年は最後まで貢献したい」。控えめな口調がその時だけ強くなった。

 ≪東京D安定感抜群≫西村(巨)が昨年の32セーブに続き2年連続30セーブ。2年以上の連続30セーブは岩瀬(中)の8年連続を筆頭に14人目で、巨人では西村が初めてになる。今季の西村の投球成績を東京ドームと他球場に分けると

勝―敗  S  防御率
東京D3―1(11) 0・77

その他0―2(19) 1・93

 本拠地では防御率0点台と安定度抜群だ。

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