富山第一 宮本で初出場完封発進 魚津以来県勢55年ぶり

[ 2013年8月15日 06:00 ]

<秋田商・富山第一>5回1死一、二塁、斉藤大を併殺に仕留めピンチを切り抜け、雄叫びを上げる富山第一・宮本

第95回全国高校野球選手権2回戦 富山第一5―0秋田商

(8月14日 甲子園)
 勝利目前の9回2死から失策で走者を許しても、焦りはみじんもなかった。「楽しくやろう」とエース宮本が内野陣と言葉を交わすと、次打者を内角球で詰まらせてゲームセット。

 初出場での初勝利を完封で成し遂げた右腕は「緊張したけど、思い切って投げられた」と充実感を漂わせた。

 序盤に鼻血を出すトラブルもあったが、動揺は見せず、140キロ台の直球と切れのあるスライダーで10三振を奪った。黒田学監督は「真のエース」と称えた。

 富山県勢の初出場校の完封発進は58年の魚津以来、55年ぶり。当時のエース・村椿輝雄はチームを準々決勝に導いたが、同県勢が夏の甲子園で3勝したのはその1度しかない。3勝を目標に掲げる富山第一。宮本は「“富山県は負ける”というのを変えたい」と言葉に力を込めた。

 ≪県勢完封は40年ぶり≫富山第一の宮本が2回戦の秋田商戦で7安打完封勝利。富山県勢の完封は73年に富山商・松田が3回戦の鳥取西戦で記録して以来40年ぶり。また、同県の初出場校の完封発進は58年の魚津・村椿が1回戦の浪華商戦で記録して以来55年ぶり。

 ▽魚津の58年初出場 好投手の村椿を擁し、1回戦は浪華商(現大体大浪商)を2―0で撃破。勢いに乗り、2回戦は明治に7―6、3回戦は桐生を3―0で下し、8強に進出。徳島商との準々決勝は村椿が板東英二(元中日)と球史に残る投手戦を演じ、延長18回0―0で史上初の引き分け再試合となった。翌日の再試合は1―3で敗れたが、魚津の健闘は「蜃気楼(しんきろう)旋風」と呼ばれた。

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