伏兵・中村がサヨナラ打！「初めてなので、ちょっとふわふわ」

＜ヤ・中＞９回１死一塁　中村（中央）は、サヨナラ二塁打を放ちナインに手荒い祝福を受ける

セ・リーグ ヤクルト２―１中日

（8月13日 神宮）
　伏兵の一打でヤクルトが中日にサヨナラ勝ちした。１―１で迎えた９回、中日の浅尾から山田が四球を選び、けん制悪送球で二進した１死二塁で中村が左中間へサヨナラ二塁打だ。

　「率直にうれしいです」と中村。初球を前に浅尾がけん制を悪送球し、バントのサインが消えた。あとは打つだけだった。「自分で決めてやろうと思った」としながら「サヨナラヒットは初めてなので、ちょっとふわふわした感じで走っていました」と笑顔がこぼれた。

　守っても、２回２死一、二塁のピンチで上田からの返球をきっちり受け本塁を守るなど守備でも見せた。「古野さんが粘り強く投げてくれたので、何とかしようと思いましたが、まさか最後にこんな形で締めくくれるとは…うれしいです」と顔を上気させた。

　甲子園大会で母校、福井商の主将として１回戦を突破した弟・辰哉にも刺激を受けながら活躍する扇の要。「まだまだ諦めていません」と力強く語り、チームを最下位から浮上させるつもりだ。