明徳義塾、初球打ちで好投手攻略 馬淵監督「つなげないと失礼」

[ 2013年8月13日 18:23 ]

<明徳義塾・瀬戸内>5回裏、先制本塁打を放ち二塁を回る明徳義塾・宋

第95回全国高校野球選手権大会2回戦 明徳義塾2―1瀬戸内

(8月13日 甲子園)
 出場した15回すべてで夏の甲子園初戦突破を決めた明徳義塾の馬淵監督だが、口を突くのは相手投手を称える言葉だった。

 「山岡くんは確かに好投手でした」。そして、山岡の良さを「腕(の振り)が直球と変化球で違いが分からない。1回戦(突破=実際は2回戦)…今年は難しいと思ってました。難敵でした」と振り返った。

 瀬戸内の山岡は広島大会決勝で延長15回を0―0のまま完投し、再試合となった2度目の決勝でも9回を完封して甲子園にやって来た鉄腕。4回まで0―0が続き、甲子園でも?という雰囲気が漂った5回に6番・宋のバットがその投球をとらえた。先頭打者として打席に入り、初球のスライダーを左越えに先制ソロ本塁打。「先頭だったので、つなぐ意識で打席に入った。第1打席で三振したスライダーを狙っていた。好投手なので、なかなか点を取れない。打てて良かった」。そう話すヒーローに、馬淵監督は「打てるなら初球から打て、と。初球に甘い変化球が来て、たまたま打てたと思います」と振り返った。

 これで3回戦進出。馬淵監督は、この勝利を「(次の試合に)つなげないと、(瀬戸内の)小川監督と山岡くんにも失礼。全力で頑張ります」と結んだ。

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