彦根東、悲願の甲子園1勝ならず 村中監督「前半の守備が…」

[ 2013年8月13日 16:03 ]

<花巻東・彦根東>5回裏彦根東1死一、三塁、打者辻のスクイズで飛び出した三走武田が三本間に挟まれタッチアウト。捕手山下、三塁手多々野

第95回全国高校野球選手権大会2回戦 彦根東5―9花巻東

(8月13日 甲子園)
 三塁側アルプススタンドを赤く染めた4000人の大応援団の願いは届かなかった。「赤鬼」と恐れられた彦根藩の初代藩主・伊井直政にちなんだ赤で統一された応援。滋賀大会の決勝で戦った近江兄弟社の吹奏楽部、準々決勝で対戦した滋賀学園のチアリーダーなどの友情応援も得て“オール滋賀”で彦根東ナインを後押ししたが、花巻東の前に5―9で屈した。

 「前半の守備のリズムが悪かったのが痛かった。当たり前のことを落ち着いてできていれば、もくろみ通り後半勝負に持ち込めたのだが…」と村中監督。

 先発の左腕・平尾は初回、2三振を奪うなど上々の立ち上がりを見せたが、2回1死から連打を浴びて2失点。3回には2番・千葉に13球粘られて四球を与え、2死後に多々野に右中間へ適時二塁打を浴びた。結局15長短打を浴びて9失点。8回途中で無念の降板となった。

 打線は0―5の5回、4番・大沢の右翼線二塁打を足がかりに田中の左前適時打、武田の右越え三塁打で2点を返し、2―9の8回にも3点を返すなど意地を見せたが、あと一歩及ばず。1950年のセンバツ初出場から63年、4度目の甲子園でも初勝利を飾ることはできなかった。

 それでも村中監督は「真っ赤に染まったアルプスは最後まで選手を後押ししてくれた」と大応援団に感謝していた。

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2013年8月13日のニュース