送って送って7犠打で虎の子の1点!監督「これが樟南の野球」

[ 2013年8月12日 14:01 ]

<樟南・佐世保実>5回1死三塁、楠南・池田が投前にスクイズを決める

第95回全国高校野球選手権大会1回戦 樟南1―0佐世保実

(8月12日 甲子園)
 樟南が自分たちの野球を貫いて佐世保実を1―0で破り、8年ぶりの甲子園1勝を挙げた。

 県大会6試合で33犠打を記録。甲子園でもその野球は変わらず、無死でも1死でも走者が出れば送って7犠打をマークした。虎の子の1点も5回、先頭の大谷が左中間二塁打で出塁すると、続く島田が送って1死三塁とし、池田の3バントスクイズ成功でもぎ取った1点だった。

 2010年に監督に就任し、母校の校歌を監督として初めて甲子園で聞いた山之口監督は「やっぱりうれしいですね」と笑顔。9回表の守りでは、1死満塁のピンチを招いたが、併殺打で切り抜け「うちにいい流れがあった。山下は前半は力んでボールが高かったが、要所要所を抑えてくれた」と振り返り、7犠打には「これが予選からずっとやって来た樟南の野球です」と胸を張った。

 5安打6四死球と走者を出しながら完封勝利の山下は9回のピンチを「守りを信じて投げた。自分の持ち味である打たせて取る投球が最後に出て良かった」。2回戦は前橋育英との対戦となるが、「次も1戦必勝で、粘り強い投球をしたい」と力を込めた。

続きを表示

この記事のフォト

2013年8月12日のニュース