岸 松坂以来チーム13年ぶり「スミ1完封」

[ 2013年8月12日 06:00 ]

<オ・西>4回2死、岸は李大浩の左飛を好捕した栗山をガッツポーズで出迎える

パ・リーグ 西武1-0オリックス

(8月11日 京セラD)
 西武の岸が投手としての総合力の高さを見せたのは、1―0の8回1死一塁だ。打席の駿太はバントの構え。1ストライクからの2球目は「二塁を狙うつもりで投げた」という内角高めの直球。「フライか勢いのある打球を転がすため」との捕手・炭谷の狙い通り、強めに転がったバントを素早く処理し、二塁で封殺した。

 見事なフィールディングで自らを助けた右腕は「いつも(打線に)助けられている。きょうは頼らないようにと思って投げた」と言った。初回2死三塁、7回1死三塁は「自信を持って投げている」というワンバウンドのカーブを効果的に使い、4番の李大浩(イデホ)をいずれも三振に仕留めた。

 被安打3、3年ぶりの無四球完封で8勝目。「スミ1完封」となると、球団では00年6月30日・日本ハム戦(東京ドーム)の松坂(現インディアンス傘下3A)以来で、渡辺監督も「エースらしい投球」と絶賛した。

 自身が不調だった前半戦にフル回転の活躍で9勝を挙げた菊池が故障で離脱。6連勝と調子を上げてきた岸は「今は無理する時期ではない。でも負けたくないッス、アイツには。いないうちに追い越したい」。独特の言い回しで後輩を気遣う姿もまた、岸らしかった。

 ≪1―0完封は2度目≫岸(西)が自身4度目の無四死球完封で8勝目を挙げた。岸のスコア1―0での完封勝利は09年8月22日ロッテ戦以来2度目になる。また、西武で初回の1点のみによるスミ1勝利は、01年9月10日の日本ハム戦以来だが、この時は継投。

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2013年8月12日のニュース