「銀ちゃん慎ちゃん」で5安打7打点 お立ち台共演に感激

[ 2013年8月12日 06:00 ]

<楽・ソ>お立ち台でバーンを決める枡田(左)と銀次

パ・リーグ 楽天10-6ソフトバンク

(8月11日 Kスタ宮城)
 背番号33と32。「銀ちゃん慎ちゃん」は、感慨深げにスタンドを見渡した。2人で5安打7打点。Kスタ宮城のお立ち台の景色は最高だった。

 銀次 8年目でようやく2人でここに立てた。うれしいです。

 枡田(慎太郎)入団した時から2人でお立ち台に上がることを想像していました。

 まずは3番・銀次だ。初回無死一、二塁から左前に先制適時打。2回はバットを放り投げるようにして外角変化球を打ち、二塁内野安打で再び打点を挙げた。8回も適時打で打率・349。リーグトップをキープした。

 試合を決めたのは6番・枡田だ。1点リードの7回2死二、三塁。初回も2点打を放った男が中越え2点二塁打で追加点を挙げた。今季は打撃不振や右手甲の骨折で2軍暮らしが続いたが、7月から1軍に上がり、6番に定着。今3連戦は8打点の荒稼ぎだ。4番・ジョーンズ、5番・マギーを銀次と枡田が挟み、打線に厚みが増している。

 「銀」「慎」と呼び合う2人はともに05年ドラフト入団の高卒8年目で、仲がいい。共通点も多く、昨季は星野監督が守備難に目をつぶりながら積極起用したことで打撃が開眼。ともに短髪で、似ている有名人が銀次は元プロボクサーの薬師寺保栄氏、枡田は元阪神の金本知憲氏(スポニチ本紙評論家)で武骨な男前という雰囲気を持つ。お互いをライバル視しており、昨年12月に枡田が「打率・350で首位打者」と目標を掲げると、銀次は「じゃあ自分は打率・351で首位打者」と言った。

 チームは6月22日を最後に連敗がなく貯金20で首位独走。銀次は「必ず優勝します」と約束した。数年前なら笑われたかもしれない言葉が、自然に言える。言える権利もある。

 ▼楽天・松井(7回に適時三塁打を放つなど2安打2打点)7回はいい流れに乗って打つことができた。

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2013年8月12日のニュース