明暗分けた初回 大阪桐蔭・西谷監督「2点取れたのが大きかった」

[ 2013年8月8日 16:46 ]

1回戦を突破し、整列する森友(左端)ら大阪桐蔭ナイン

第95回全国高校野球選手権大会1回戦 大阪桐蔭10―2日本文理

(8月8日 甲子園)
 3番・森友が2発、春のセンバツでは直前で離脱した4番・近田にも一発が飛び出すなど14長短打の猛攻で日本文理を圧倒。史上7校目となる夏連覇に好スタートを切った大阪桐蔭・西谷監督が勝敗のポイントに挙げたのは初回の攻防だった。

 「1回に相手のチャンスのところで粘れて、1回に2点取れたことが大きかったと思います」。
 
 先発の葛川が先頭の竹石に死球を与えたものの、森友が盗塁を阻止。直後に渡辺龍に右前打を許すなど不安定な立ち上がりだったが、ここを無失点で切り抜けると、その裏、峯本の二塁内野安打と四球、死球と1死満塁とし、笠松の中犠飛、香月の適時二塁打で2点を先取。2回には森友、近田の2者連続アーチもあり、試合の主導権を握った。

 「開幕日の試合ということで普段の力が出にくい場面だったと思います。うちの葛川も少し乱れましたけど、相手(の投手)も同じことがあるんじゃないかと、ベンチで話した。うまく点が取れたと思います」。

 結果的には3本塁打が飛び出したが、西谷監督は「しぶとく、センター返しを心掛けた結果」だと強調。何度も「しぶとく」という言葉を繰り返した。春夏連覇を果たした昨年の藤浪(現阪神)のような絶対的エースは不在だが、強力打線は今年も健在。大阪桐蔭は“しぶとく”夏連覇を狙う。

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2013年8月8日のニュース