松井氏 球児に“3つの助言”「打って有名になったわけではない」

[ 2013年8月8日 06:00 ]

トークイベントを行った松井氏(朝日新聞社提供)

 巨人、ヤンキースなどで活躍し、昨季限りで現役を引退した松井秀喜氏(39)が7日、大阪市内でトークイベント「松井秀喜 甲子園は永遠に」に参加した。

 一般公募の200人と招待された大阪府内の中学生100人を前に、自らの野球人生を振り返りつつ、球児にエールを送った。

 (1)量より質 高校時代の練習について話が及ぶと「どちらかというと短時間で密度の濃い練習をしていた」と告白。ティー打撃では、ボールの下を叩く感覚で長打が出るようにスピンをかける練習を繰り返したという。

 (2)悔しさ力に 社会問題に発展した92年夏、明徳義塾戦の5打席連続敬遠による敗戦。この経験を「打って有名になったわけではない。(敬遠される価値を)証明するために頑張る力になった」と自身の原動力にした。

 (3)愛を貫け 最後には「野球を愛する気持ちがあるからこそ、上手になりたいと思う。その気持ちを持ち続けてほしい」と強調した。

 イベント後は、神戸市内で星稜時代の野球部の同期会が行われ、昔話に花を咲かせた。8日、「あの夏」以来21年ぶりに高校野球の聖地としての甲子園を訪れる。

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2013年8月8日のニュース