Aロッド 出場停止濃厚も異議申し立てで強行復帰へ!

[ 2013年8月6日 06:00 ]

 薬物規定違反での出場停止が決定的となったヤンキースのアレックス・ロドリゲス内野手(38)が、故障者リスト入りから復帰する5日(日本時間6日)のホワイトソックス戦に強行出場する。同日に大リーグ機構から処分が発表されるが、異議を申し立てる構え。現時点では来季終了までの出場停止が有力。全米中が注目する中、大リーグ屈指の強打者の審判がいよいよ下される。

 希代のスーパースターと呼ばれた男は、最後まであがくつもりだ。関係者の話を総合すると、ロドリゲスは処分が下される5日のホワイトソックス戦への出場を直訴。どんなに重い処分でも、異議申し立てを行い、試合に出場する意向という。

 左太腿痛も回復し、ジョー・ジラルディ監督も「三塁で使う」と先発起用を明言した。チームは現在、地区首位のレッドソックスに9・5ゲーム差の4位で、ロドリゲスの復帰は戦力的には大きい。異議申し立てを起こしている期間は試合に出場できるため、同僚のカノは「頼もしい存在が戻ってくる」と歓迎した。

 ただ、バド・セリグ・コミッショナーや大リーグ機構があらゆる手段を講じ、出場させない可能性もある。処分の対象として名前が挙がっているのは12選手。レンジャーズの強打者クルーズらは50試合の出場停止が濃厚だが、ロドリゲスは来季終了までとみられており、出場停止期間は214試合に上る。これは同選手が禁止薬物使用に加えて他の選手への勧誘、調査妨害の疑いがあるため。また、レンジャーズ時代(01~03年)の薬物使用は認めたが、ヤ軍移籍後の使用は否定。機構側は「うそをついていた」ことも重大視している。

 大リーグでは薬物規定が厳格化された05年以降、最も重かった処分は100試合出場停止。永久追放となる可能性は低いが、ロドリゲスの出方次第では処分追加も検討されている。「まだ引退の時期ではない。これからも戦い続ける」とロドリゲス。敵地の大ブーイングが予想される中、今季最初の打席に立つ。

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2013年8月6日のニュース