ソフトB岩崎 7回3失点も手応え 斉藤和巳氏の助言を実践

[ 2013年8月5日 06:00 ]

<ソ・西>7回1死、秋山にソロを浴び肩を落とす岩崎

パ・リーグ ソフトバンク2-3西武

(8月4日 ヤフオクD)
 勝利の女神はまたも振り向かなかった。同点の7回だ。ソフトバンクの岩崎はフルカウントから129キロフォークを投じたが、両腕を畳み込むようにしてはじき返された打球は右翼席へ運ばれた。

 「野手の人たちが頑張って点を取ってもらったのに(5、7回と)直後に失点した。申し訳ない思いでした」。背番号21はマウンドに座り込んでじっと打球を見つめた。7回4安打3失点。先発として最低限の仕事は果たしたが、またもや敗戦投手だ。

 昨年7月10日の西武戦(西武ドーム)以来、先発としては7連敗。ただ、この日の77球には手応えも感じた。今季は開幕から中継ぎで、7月に先発転向。リリーフでは150キロ前後の剛速球を連発していたが、先発ではスタミナを気にして直球も140キロ台前半。変化球でかわした。ところが、この日は初回から140キロ台後半を計測し、2回2死で金子を一ゴロに仕留めた直球は150キロを計測した。

 岩崎の意識を変えたのは、エースの魂だった。大阪遠征に同行せず、残留調整していた7月30日、現役続行を断念して退団を表明していた斉藤和巳氏(前リハビリ担当コーチ)と西戸崎室内練習場で対面。「中継ぎでやってたんやから、最初から完投なんて考えるな。できることを1イニングずつやればいいんや。あとは気持ちで投げられる」と助言された。先発再転向で解禁したカーブも封印し、本格派としてのスタイルを思い出した。

 秋山監督も「形としては悪くない」と納得の表情だった。10年に米アリゾナでの自主トレに参加させてくれた師匠の言葉で、岩崎は原点に戻った。「初回からガンガンいった。監督にも“よかったぞ”と言ってもらえた。いい時のボールがいってた」。連勝は4で止まり、首位・楽天とは8ゲーム差まで開いたが、23歳右腕だけでなくチームにも敗戦の中でも新たな希望が見えた。

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