藤浪 巨人M点灯阻止!菅野に投げ勝ち、江夏以来46年ぶり快挙

[ 2013年8月4日 17:56 ]

<巨・神>5回2死二塁のピンチで長野を三振に仕留め、雄叫びを上げる藤浪

セ・リーグ 阪神7―0巨人

(8月4日 東京D)
 阪神のドラフト1位ルーキー、藤浪が快挙を成し遂げた。4日の巨人戦に先発登板し、6回を6安打無失点、5三振を奪う好投で今季7勝目。阪神の高卒新人が巨人戦初登板で勝利を挙げるのは、1967年の江夏豊以来46年ぶりとなった。

 阪神は初回、2死一、三塁から新井貴が右前に適時打を放ち、先制。その後は巨人の先発、菅野とドラフト1位ルーキー同士の投手戦で互いにゼロ行進が続いたが、1―0で迎えた7回1死二、三塁の場面で、和田監督は好投の藤浪に代打・桧山を告げる勝負に出た。そして、桧山の二ゴロで新井良の代走・俊介が三塁から本塁生還を果たす好走塁を見せ待望の追加点が入ると、巨人の守備の乱れもついてこの回打者10人で大量5得点。9回にも1点を加えて19歳右腕の勝利を後押しし、7―0で完勝した。

 それでも藤浪は「何とかピンチで粘って投げることができた」と落ち着いた表情。和田監督も「それが藤浪。舞台が大きくなればなるほど、力を発揮する」というほどの落ち着きぶりだった。首位攻防戦ということで「勝ちにこだわって投げた」といい、菅野とのドラフト1位ルーキー対決に関しては「相手の投手と対戦するわけではないので…」とかわしたが、「相手チームの勝ち頭の投手。しっかり抑えようと思った。自分の中で目いっぱい力を出して投げました」と振り返った。

 阪神の高卒新人投手の巨人戦初登板勝利は46年ぶりと聞かされると「(記録は)知りませんでしたが、偉大な先輩の記録に並べて良かったです」としっかり答えた藤浪。首位・巨人とのゲーム差はまだ6・5と開いているものの、「まだまだ阪神はあきらめていません。優勝目指して頑張ります」と力強かった。

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2013年8月4日のニュース