堀内氏二刀流?参院議員+解説者 国会は7日デビュー予定

[ 2013年8月4日 06:00 ]

 自民党の中村博彦参院議員の死去に伴い、繰り上げ当選する見通しとなったプロ野球・巨人前監督の堀内恒夫氏(65)が3日、東京ドーム内で取材に応じた。「まだ正式に決まっていない」と慎重な姿勢を示したが、党側には2日に就任意向を伝えており、早ければ7日にも「堀内参院議員」が誕生する。

 繰り上げ当選報道後、堀内氏がこの件で取材に応じたのは初めて。CSスポーツチャンネル「G+」の解説者として、東京ドームを訪れたこの日、「まだ正式に決まっていないから」と繰り上げ当選について具体的なコメントを避けた。ただ、自民党側には就任の意向を2日に伝えたことを明かした。

 その後は終始穏やかな表情で、「参議院会館は国会を背にしてどっちだっけ?自民党本部に一番近いほうか」「国会の地下で全部つながってるんだよ」などと番組スタッフらを交え、しばし永田町談議。冗談っぽく「秘書の名刺を作りました」と話した関係者には「バカッ」と言って噴き出すなど、気持ちはすでに“国会リリーフ”に向かっているようだった。

 堀内氏は2010年の参院選で、自民党比例代表から出馬。巨人V9時代のエース、前巨人監督という高い知名度を武器に、スポーツを通じた青少年育成を政策に訴えたが、思ったほど票は伸びず。10万1840票を獲得したが、結果は13位で次点となった。

 党関係者によると、繰り上げ当選は、中央選挙管理会が開く選挙会で正式決定されるが、通常なら10日ほど時間を要するという。この場合、堀内氏の初登院は秋の臨時国会召集日となってしまうが、2日に開会した臨時国会の最終日(7日)に間に合うようにと、週明けにも選挙会が開かれるという。任期は2016年7月まで。

 国会への“登板”時期が早まったことで、心配されるのが来月15日に予定されている広島対巨人(マツダスタジアム)の解説者としての仕事。国会議員がテレビ出演料をもらうことに問題はなく、堀内氏も「大丈夫、大丈夫」と引き受ける意向を示したが、同局は「検討中」としている。

 プロ野球の監督経験者として初の国会議員となる堀内氏。7日にはどんな第一声を投じるのか…楽しみだ。

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2013年8月4日のニュース