済美 安楽 甲子園最速タイ158キロ狙う「期待に応えたい」

[ 2013年8月4日 06:00 ]

スコアボードを背にキャッチボールする安楽

 第95回全国高校野球選手権大会(8日から15日間)の出場校による甲子園練習の2日目が、3日行われた。最速157キロ右腕の安楽智大投手(2年)擁する済美(愛媛)など16校が調整。安楽は甲子園最速となる158キロを狙うことを宣言した。4日は今センバツで優勝した浦和学院(埼玉)など16校が練習を行う。

 最速157キロ右腕の安楽が、甲子園最速の158キロを叩き出すことを宣言した。「スピードボールを追い求めていこうと思うので、甲子園という素晴らしい舞台で158キロという自己最速を出せるように調整したい」と言い切った。

 これまでの高校生最速は、花巻東の大谷(日本ハム)が昨年の岩手大会でマークした160キロ。だが、甲子園では01年夏に日南学園・寺原(ソフトバンク)がマークした158キロだ。安楽が自己最速を1キロ上回れば、2年生にして甲子園最速記録に並ぶことになる。「期待に応えたいし、安楽はやっぱり凄いな、と言わせられる投球をしたい」と力強く話した。

 この日は練習の最後にマウンドに立ち、11球を投げた。愛媛大会決勝後、初めての投球練習だった。本人は「5割くらい。フォームと足場を確認した」とさらりと話したが、上甲正典監督は「ボールが速くなって、制球も良くなった」と目を細めた。

 打撃練習では中堅右に本塁打を放つなど、早くも周囲の視線を独り占め。今センバツでは5試合で772球を投げながら決勝で浦和学院に1―17で敗れたが、今夏こそは頂点に立つ。

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2013年8月4日のニュース