7戦ぶり白星の西 正捕手・伊藤からはマー君の配球論学ぶ

[ 2013年8月3日 06:00 ]

<オ・ロ>お立ち台でポーズをとる西

パ・リーグ オリックス5-3ロッテ

(8月2日 京セラD)
 マウンドのオリックス・西が雄たけびを上げた。6回、1点を返され、なおも無死二、三塁のピンチで、ブラゼル、里崎と連続空振り三振。「きょうの試合にかけていた」という強い気持ちで追加点を許さず、心の底からほえた。

 背水の陣だった。6月9日のDeNA戦を最後に、ここ6戦は白星から遠ざかっていた。普段は明るい22歳だが、森脇監督が「西は人の話を聞いていない」と放心状態を明かしたほど。この日に向けた投球調整には、珍しく指揮官自らがブルペンに足を運ぶなど、周囲に心配を掛けた。

 初コンビの同い年・伏見にリズムを引き出された。ただ、正捕手の伊藤も、西を心配していた。球宴中に「西に聞かせてやりたい」と楽天・田中の配球論を教えてもらった。自らで配球を組み立てた西も「いろいろな人に、いろいろなことを言ってもらった」と支えてくれた人に感謝した。

 約2カ月ぶりの白星で7勝目。森脇監督は「この成功例を次にいかしてほしい」とハッパをかけ、西も「エースの金子さんについていきたい」と応じた。昨秋に結んだ指揮官との約束は15勝。まだまだ道半ばだが、借金を2に減らしたチームには大きな戦力が帰ってきた。

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2013年8月3日のニュース