中田お目覚めキング弾 47打席ぶり「完璧」23号

[ 2013年8月2日 06:00 ]

<ロ・日>6回1死、中越え本塁打を打った中田(左端)を出迎える大谷(左から2人目)ら日本ハムナイン

パ・リーグ 日本ハム4-3ロッテ

(8月1日 QVC)
 中田は表情を崩さないままダイヤモンドを1周した。昨季のリーグ覇者でありながらチームは最下位。主砲として、ただ1本のアーチを喜ぶわけにはいかなかった。

 「本当に完璧だった。来た球を自分のスイングで打つことだけを考えていた」

 実に7月13日のロッテ戦(札幌ドーム)以来、11試合47打席ぶりの一発。2―2の6回。アブレイユが22号ソロを放ち、自らの本塁打数に並ばれたのも一瞬。ロッテ・唐川の甘い速球を捉え、リーグ単独トップの23号をバックスクリーンに運んだ。入団時、自身、唐川、ヤクルト・由規とともに「BIG3」と称された。その唐川からは4月4日の今季1号に続いて2本目。「2人の活躍を刺激にして、2人の背中を追ってやってきた。そういう相手から打てたのはうれしい」と振り返った。

 7月9日に楽天・田中と対戦した際、徹底的に内角を攻められた。詰まった打球で、右手親指の付け根を負傷。患部は倍ほどの厚さにも腫れ上がった。痛みの影響もあって打球に角度がつかなくなり、長打が激減。試合前のティー打撃の時間を長く取り、バットが球に入る角度を修正してきた成果がようやく出た。きょう2日はその田中との再戦。「何も考えることはないよ」と話したが、燃えないわけがない。

 開幕から金髪だった髪の毛を黒く染めて球場入り。「それは関係ないよ」と本人ははぐらかしたが、チームはこれでようやく後半戦2勝目。「追いつき、追い越せの気持ちでやっていけばチームの勝利にもつながる」。8月反攻に中田の本塁打は欠かせない。

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2013年8月2日のニュース