原巨人 マジック点灯最短3日 5連勝で2位虎に6・5差

[ 2013年8月1日 06:00 ]

<巨・ヤ>4回2死一、二塁、笠原は2点三塁打を放ち、三塁上でガッツポーズ

セ・リーグ 巨人6-3ヤクルト

(8月1日 東京D)
 本業のふがいなさをバットで取り返した。逆転した4回。なおも2死一、二塁から巨人の投手・笠原が打った。1ボールから八木の139キロ直球を強振。1メートル91、106キロの巨体から放たれた打球は中越えの2点三塁打。プロ初安打に「よっしゃー!」と左拳を突き上げた。

 「感触というか(いい当たりが)初めてだったのでボールがどのくらい飛ぶか分からなかった」

 不調で2軍調整中の宮国に代わり、今季2度目の先発。緊張から変化球が制御不能となり「変化球のサインが出ても自信がなくて首を振ってしまった」。初回、2回の満塁は無失点に抑えたが、4回には先頭・森岡に先制ソロを被弾。漂い始めた嫌なムードを、不慣れな打撃でかき消した。

 昨季は3試合先発しプロ初勝利も挙げた。今季は5年目で初の開幕1軍を果たすと、中継ぎで3勝を挙げていたが、この日は5回4安打2失点で先発では今季初勝利。「いい投球をして勝てたらうれしいですけど」。笑顔こそなかったが、先発の谷間を埋めた。

 2点差に迫られた6回1死一、二塁では、橋本が左前適時打。前夜は攻守で活躍し、プロ初のお立ち台に上がり、この日はプロ初打点。「昨日は(橋本)到がお立ち台に上がったし、きょうは自分がと思っていた」と08年ドラフト5位の笠原が言えば、同4位の橋本も「ずっと一緒に下でやってきた。(笠原は)試合をつくっていた」と同期の活躍を喜んだ。

 5連勝で今季最多の貯金23。2位・阪神とのゲーム差は6・5となり、早ければ3日にも優勝マジック43が点灯する。「(笠原は)いい役割を果たしてくれた。粘り強く投げてくれた」と原監督。猛打賞の中井も含め、首位独走の巨人には頼もしい若武者たちがいる。

 ≪巨人投手三塁打は今季2人目≫笠原(巨)が4回にプロ初安打となる中越え2点適時三塁打。巨人投手の三塁打は宮国が4月23日DeNA戦で打っており、今季2人目。チームでシーズン2投手が三塁打をマークしたのは82年に江川が5月19日大洋戦、定岡が8月23日ヤクルト戦でそれぞれ記録して以来31年ぶりだ。

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2013年8月1日のニュース