原監督 若手積極起用の狙い 成長への期待あえての“途上”戦法

[ 2013年8月1日 06:00 ]

<巨・ヤ>ファンの歓声に帽子を振って応える原監督

セ・リーグ 巨人6-3ヤクルト

(8月1日 東京D)
 巨人の原監督は試合後、ベテランと若手がかみ合っている現在のチーム状況を「実力至上主義」と表現した。

 これは指揮官の理想の戦い方でもある。7月26日の中日戦(ナゴヤドーム)から長野が本来の1番に復帰。そこまで14試合連続で1番を打った中井を8番に置いた。そして前日からは2番に橋本を起用。原監督は常々「先輩たちが“俺たちについてこい”というのが理想だよね」と語る。強固な中軸の前後に若手を配置する用兵だ。

 モデルケースは08年の坂本。プロ2年目で144試合フル出場し定位置を獲得したが、最も多かったのが8番で71試合。チームがリーグ連覇する中で才能を開花させた。08年に坂本がつけていた背番号61の中井は言う。「試合の中で先輩に助けてもらいながら学ぶことがたくさんある」。原監督が好む「途上のチーム」という言葉の裏には成長への期待が詰まっている。

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2013年8月1日のニュース