今成&新井 Wリョウタで“西岡ショック”吹き飛ばした!

[ 2013年7月31日 08:45 ]

<神・中>お立ち台で「明日も勝つナリ~!」と絶叫する今成

セ・リーグ 阪神8-1中日

(7月30日 甲子園)
 阪神は30日、中日戦(甲子園)で先発野手全員安打となる12安打8得点で快勝し連敗を4でストップさせた。1点リードの6回1死二、三塁から今成亮太外野手(25)の右翼フェンス直撃の2点三塁打と新井良太内野手(29)の左前適時打で3点を加点。この日、左膝痛で出場選手登録を抹消された西岡の穴を埋める「Wリョウタ」の活躍で“西岡ショック”を吹き飛ばした。
【試合結果】

 亮太が突き放し、良太が勝負の行方を決した。猛虎が誇る元気印「Wリョウタ」の活躍が、チーム内に立ち込めた暗雲を見事に吹き飛ばし、連敗を4で止めた。

 夢の共演は6回だった。リードはわずか1点。1死からマートンが中前打で突破口を開くと、新井も粘って四球を選んだ。今成への5球目が暴投となり、1死二、三塁。

続く6球目は、内角低めをえぐるスライダー。見送ればボールかもしれない際どい球に鋭く反応し、右翼フェンス直撃の三塁打を放った。

 「フェアゾーンに、というより、当てればなんとかなると思っていました。そこまで(前の2打席は)打てていなかったのでやられっぱなしは嫌だった。なんとか1本出したかった。もう1回打てと言われても、できるかわからない。いいところで打ててよかったです」。自画自賛する執念の2点適時打で勝利をたぐり寄せた。

 千金打に続いたのが新井良だ。1死三塁から、詰まりながら左前に運び今成を生還させた。「ナリ(今成)が打ったのでその勢いで打ちました。毎日結果を出せるように、チームに貢献できるようにしたいですね」。初回に1点を奪って以降、こう着状態が続いていただけに貴重な連続適時打となった。

 リードオフマンとして猛虎をけん引してきた西岡がこの日、左膝痛の悪化により出場選手登録を抹消された。当面は坂が「二塁」の代役を務めることにより、新井良の三塁での出場が増えることが予想される。新井良と今成が福留と西岡の穴を埋めなければ、逆転優勝は見えてこない。今成は、覚悟を口にした。

 「剛さんがいない分、代わりになれるかわからないですけど、チームの雰囲気を良くできるように頑張っていきたい。自分は明るい方だと思うので、練習でも試合でも、いつも元気出してやっていきたい」

 お立ち台ではマイクを握り「明日も勝つナリ~」と恒例となった“スベり”で締めた。首位・巨人が勝利したためゲーム差は5・5のまま。それでもファンは奇跡を信じている。福留、西岡の2人のVの使者が戻るまで「灯」を消すことは許されない。

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2013年7月31日のニュース