摂津 先発転向後3年連続2桁「まだまだ勝つつもり」

[ 2013年7月28日 06:00 ]

<ソ・日>完封で10勝目を挙げた摂津はファン代表の子供とファンの声援に応える

パ・リーグ ソフトバンク3-0日本ハム

(7月27日 ヤフオクD)
 さすがエース――。ソフトバンク・摂津正投手(31)が27日、日本ハム戦に先発し9回2安打無失点。無四球、113球の快投で今季10勝目を挙げた。先発転向後3年連続2桁勝利で、今季初完封で通算50勝の節目を飾った。日本ハムの二刀流ルーキー・大谷翔平外野手(19)も2奪三振と圧倒。チームを3連勝に導き、勝率5割に戻したエースは、ここからさらなる大車輪の活躍を誓った。

 ふわっと浮いた。大谷との対決だ。3回、摂津は初球、103キロのカーブを選択した。結果は左飛。これが真剣勝負の宣戦布告だった。

 「いいバッターだし、前回はヒットも打たれた。警戒したし、自分の持っているものを出し、打ち取りにいきました」

 ただの19歳だとは思っていない。常にトップギアだ。その後の5、8回の2打席はいずれも外角へ沈むシンカーで空振り三振に斬って取った。大谷に投じた11球のうち、直球は3球だけだった。

 「前回」とは3カ月以上も昔のことを指している。4月5日の日本ハム戦(札幌ドーム)の2回2死から137キロの直球を左中間へ二塁打された。高卒ルーキーの放った鋭い打球が脳裏に深く刻まれた。だから、昨年沢村賞に輝いた31歳右腕は、12歳年下の19歳ルーキーに容赦しなかった。

 これには大谷もお手上げだ。「ほとんど変化球だった。基本的に(コース)ぴったりにくる。チャンスボールは極端に少なかった」。摂津にとっても自賛の内容だ。「久しぶりに自分でも納得のできる完璧な投球だった。真っすぐの切れが良くなった」と振り返る。

 球宴期間も重なって、中14日の登板となった。その期間は夏場を乗り切るべく、長距離の走り込みを重視した。体の切れを出すためだった。2回無死一塁、フルカウントから稲葉には高めの138キロを振らせ、二塁を狙った一塁走者の中田もタッチアウト。直球の勢いがある証拠だった。

 先も見据えた。「ほぼ、ミスがなかった」と満点をつける制球力を生かし、序盤は内角を突いた。3回1死で対戦した鶴岡の2球目はバットのグリップを直撃するほどの際どい球。「踏み込まれたら嫌だし、最初に内角を見せておけば楽になる。あした以降にもつながる」と、今後に投げる味方のための布石も打っていた。

 これで先発転向後、3年連続2桁勝利を達成。中継ぎの9勝を合わせて、5年目で背番号と同じ通算50勝に到達した。チームも今季6度目の3連勝で借金を完済した。「きょうは何も言うことはない」と秋山監督。昨季は8月1日の楽天戦(秋田)で完封を飾ってから8連勝した。「これからは調子がどんどん、上がってくると思う。まだまだ、勝つつもりなので(2桁は)通過点」。頼れる男は姿勢を正し、胸を張った。

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