修徳 ノーシードから9年ぶりVは涙の16安打13点猛打ショー

[ 2013年7月28日 06:00 ]

9年ぶり5回目の夏の甲子園出場を決めた修徳・遊佐(中央)らナインは喜びを爆発させる

東東京大会決勝 修徳13―6二松学舎大付

(7月27日 神宮)
 9年ぶりの甲子園を勝ち取った修徳ナインの目には、歓喜の涙が光っていた。苦しかった3カ月間の思い、両手の痛み…。全てが報われ、マウンド付近で雄叫びを上げ続けた。選手の手で3度、宙を舞った就任3年目の阿保(あぼ)暢彦監督は「選手は一試合一試合成長してくれた。私が黙っていてもやってくれるチームになった。感謝したい」。指揮官も泣いた。

 決勝の舞台でも、鋭い打球が次々と外野に飛んだ。2回までに9安打で6点を奪うなど、10本の二塁打を含む16安打で13点を挙げた。指揮官が「思っている以上の力が出た」と驚くほどの猛打。8試合で92安打72得点。チーム打率・390をマークし、ノーシードから頂点に上り詰めた。

 昨秋は東京大会1回戦で敗退し、今春も3回戦で敗れた。4月からは1日1500スイングがノルマとなった。早朝5時すぎに起床して、バットを握った。学校では昼休みにジャージーに着替えて素振りをした。放課後の全体練習では、9割が打撃練習。とにかく振り込んだ。OBの高橋(立正大野球部2年)に打撃投手を頼み、速い球にも振り負けないスイングを身に付けた。今大会3本塁打を放った飯野主将は「手の皮がボロボロになった。バットを持つのも嫌になるくらい振った」と振り返る。手の皮がむけてしみるため、風呂にはゴム手袋をはめて入り、丸刈りの頭は前腕部で、なでるように洗った。

 猛暑対策として、6月に入ると、グラウンドコートを着てフルメニューをこなした。一方でこの日の3回に重盗を決めるなど、今大会26盗塁はすべて選手の判断でスタートを切った。猛打だけではなく、最後まで足も止まらなかった。創部60年の年に甲子園出場。2長打で2打点の4番・山下は「小さい頃からの夢。悔いの残らないプレーをして日本一を目指したい」と力強く宣言した。

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