鬼門ナゴヤで村田逆転V撃 夏男だ7月4割超

[ 2013年7月27日 06:00 ]

<中・巨>3回2死一・三塁、村田は左中間に逆転の2点適時二塁打を放つ

セ・リーグ 巨人6-3中日

(7月26日 ナゴヤD)
 回転する左肩を止め、右腕でボールを上から押しつけるようなスイングだった。巨人・村田が打ったのは、外角から体に近づいてくる低めのスライダー。「入ってくる球をあそこに引っ張れたのは理想的だった」。1点差に迫った3回2死一、三塁から左中間を破った逆転2点二塁打は手応え十分だった。

 「夏男」だ。初回に2点を先制され「重苦しい雰囲気だった」と原監督。3回に阿部の右前適時打で1点差に迫った直後、「何とか一気に逆転したいと思った」という村田の主導権を奪い返す一打だった。村田はこれで7月に入って無安打は1試合だけで打率・404、15打点と今季は月別で最高。打率・270で7月に突入したが、16試合で打率・295まで上げ「7月と言わず、8月も打ち続けてチームに貢献したい」と胸を張った。

 本塁打を求めグリップを高く掲げる上段構えを修正。グリップを顔の前付近に置き、体全体を投手寄りに傾けた。「試行錯誤のなかでしっくり来ている」。これにより以前はインパクトの位置を底辺にV字を描いたバットの軌道が、フォロースルーまでレベルに変化。スイングが安定し、確率が上がった。原監督も「このところ村田はずっといい」と称えた。

 球宴前の12~14日のナゴヤドームでの3連戦では36回でわずか2得点で、3連敗を喫した。この日は村田に引っ張られ先発野手全員安打で6点を取った。「前回やられていたし、何とか流れを変えたかった」。2位・阪神にも3・5ゲーム差をつけた。

 ▼巨人・長野(17試合ぶりの1番で、4回1死二、三塁から2点適時二塁打)いい形でつないでくれたので自分の仕事をするだけだった。打順は関係ない。

続きを表示

2013年7月27日のニュース