黒田 勝ち星よりQS意識も「強運のシーズンあるはず」

[ 2013年7月27日 06:00 ]

レンジャーズ戦の6回、ピンチを切り抜けガッツポーズするヤンキース・黒田

ア・リーグ ヤンキース2―0レンジャーズ

(7月25日 アーリントン)
 08年にメジャー移籍した黒田は、最初の3カ月間、白星がつかず悩み苦しんだ。ゲンを担ぎ、帰路の運転ルートも変更した。打線の援護もなく1カ月、1勝ペースだった。そんな彼を救ったのが「QS(クオリティースタート=6回以上自責点3以下)」だった。安定して試合をつくることが評価されると知り、そこに意識を集中させた。通算のQS率は野茂の56%を大きく上回る61%だ。

 それでも、勝ち星を気にしなくなったわけではない。冗談とも本気ともつかぬ口調で「引退するまでに一度くらいは、どんなに打たれても勝ち星がつき続ける、強運のシーズンがあるはずなのにな」と語ったことがある。最近4年間で計50勝を挙げているが、QSは77試合。相変わらず、好投しても3試合に1試合は勝利の女神がほほ笑まない。強運のシーズンが訪れる時が楽しみだ。

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