マー君助けた!嶋、劇打に「負けたら何を言われるか…」

[ 2013年7月26日 21:55 ]

<楽・ロ(11)>9回1死満塁、嶋(右)がサヨナラ打を放ち大喜び

パ・リーグ 楽天3-2ロッテ

(7月26日 Kスタ宮城)
 本拠地の楽天ファンのボルテージは、1球ごとに上がっていった。9回、同点に追いつき、なおも1死満塁で打席には嶋。カウント2ボール2ストライクから2球ファウルの後、7球目はボール。さらに3球続けてファウルで粘る。そして11球目だった。打球は快音とともに左中間へ。一塁へと走る嶋は、力強く右手を突き出した。

 「本当にめちゃくちゃ緊張して。期待に応えることができてよかった。最後を決めたのは僕ですが、皆が一生懸命つないでくれた。チームの勝利だと思う」。

 絶対的エースの田中が先発した首位攻防戦。1点ビハインドのまま迎えた9回。先頭・銀次が左翼線にポトリと落ちる二塁打が劇的ドラマを呼び寄せた。2つの四死球で1死満塁と好機を広げ、松井の押し出し四球でまずは同点。こうなれば、もうスタジアムには“サヨナラ”ムードが充満していた。

 劇勝で田中の不敗神話も守った。「ここで負けたら何を言われるか分からないので必死で頑張ってます」と嶋。お立ち台の上で隣に立つ田中とともにうれしそうに笑った。

続きを表示

2013年7月26日のニュース