修徳 ノーシードから9年ぶり王手 西林28回連続無失点

[ 2013年7月26日 06:00 ]

7回4安打で完封勝利を挙げた修徳・西林

東東京大会準決勝 修徳9―0東京実

(7月26日 神宮)
 最後は131キロの直球だった。7回2死三塁。修徳・西林が代打・小林を一ゴロに仕留め、コールド勝ち。ノーシードから7連勝で、04年以来9年ぶりの甲子園出場へ王手をかけた。

 4安打完封した1メートル69の小兵右腕は「いつも通りにやることだけを考えた。打たせていけばみんなが守ってくれる」と胸を張った。

 今大会は6試合34回を投げわずか1失点。現在28イニング連続無失点と抜群の安定感を誇る。直球は常時120キロ台後半、変化球はカーブとスライダーだけしかない。球威はなくても、両コーナーに丁寧に投げ分け、快進撃を支えてきた。冬場は約15メートルの距離でベースいっぱいに制球する投げ込みを1日置きに100球。常にカウントを設定し、四球を出せばグラウンド1周のランニングを自らに科してきた。阿保(あぼ)暢彦監督の「四球を出すくらいなら打たれろ」という教えを守り、今大会で与えた四球は2つだけ。この日は無四球で投げきった。

 27日の決勝では二松学舎大付と対戦する。西林は「自分に力がないのは知っている。最後は打ち勝つ感じで」と不敵に笑った。

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2013年7月26日のニュース