大リーグ 11年MVP強打者が一転、薬物使用認める 出場停止に

[ 2013年7月24日 06:00 ]

 大リーグ機構は22日(日本時間23日)、薬物規定違反により、11年にナ・リーグ最優秀選手(MVP)を獲得したブルワーズのライアン・ブラウン外野手(29)に今季残り65試合の出場停止処分を下した。

 ブラウンはこれまで潔白を主張してきたが、「過ちを犯したことを認め、処分を受け入れる。全ての人に謝罪したい。もう一度野球に戻りたい」との談話を発表。試合前にはチームメートに謝罪した。

 ブラウンは11年10月に筋肉増強効果のあるテストステロンに陽性反応を示した。当時は異議申し立てを行い、検査の不備を理由に処分を免れていた。今回の問題はマイアミのクリニックが09年から昨年まで約20選手に禁止薬物を提供していたと1月に地元紙が報道。大リーグ機構が調査していた。ブラウンは6月下旬に聴取を受け、膨大な証拠を提示されると、一転して薬物使用を認めた。

 ブラウンに過失を認めさせた証拠資料は信頼性が高く、疑惑の渦中にいるヤンキースのロドリゲスをはじめ、アスレチックスのコローン、レンジャーズのクルーズら他の選手への動向に注目が集まる。

 ▼ブ軍、ダグ・メルビンGM 問題が終結を迎えて良かった。ブラウンが重要な選手であることは変わりはない。彼にとって残念なシーズンだったが、来年に照準を合わせてやってくれるだろう。

 ▼ブ軍、ロン・レネキー監督 調査の詳細は分からない。チームとしてブラウンを支えると同時に、大リーグ機構の薬物問題への取り組みにも協力していく。

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2013年7月24日のニュース