広島 前田智 復帰は8月後半か9月 骨折の左手首回復遅れる

[ 2013年7月22日 06:00 ]

4月23日のヤクルト戦で左手首に死球を受けた前田智

 左手首骨折で3軍リハビリ中の広島・前田智徳外野手(42)の戦列復帰が、9月戦線にズレ込むことが21日、分かった。球団首脳が「骨の付きが悪く、ティー打撃もできていないと聞いている。(予定より)1カ月遅れる」と明かした。

 前田智は4月23日、ヤクルト戦(神宮)で左手首に死球を受けて退場。25日に広島市内の病院で整復手術を受けた。実戦復帰には2~3カ月を要すとされ、オールスター明けから8月上旬の昇格が見込まれていた。

 「体もそうだけど、前田智は(自分を)精神的に追い込んでいくので時間がかかる。復帰は8月後半か9月。どうしても1点が欲しい場面、勝負どころで帰って来てくれれば」(球団首脳)

 野口1軍チーフトレーナーは「遅れているが、骨は9割方付いている」と説明する。昨季は56試合で打率・327、19打点。今季も9試合で同・444、4打点を挙げる代打の切り札だけに、復帰の遅れはチームの浮沈にも影響を及ぼす。

 「彼が戻って来た時にチームは上を目指す位置にいないといけない」と野村監督。目下借金13で3位・中日とは2差。42歳の復帰が混戦脱出への光になるか。指揮官は上位浮上を誓い、その勝負強さにあらためて期待感を示した。

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2013年7月22日のニュース