浦和学院 “オレ流采配”8回無安打のエース交代

[ 2013年7月21日 06:00 ]

<浦和学院・春日部>8回までノーヒットの好投をみせた浦和学院・小島

埼玉大会4回戦 浦和学院5―1春日部

(7月20日)
 春夏連覇を目指す「王者の采配」だった。エース・小島が8回までノーヒット投球を続けたが、9回のマウンドに上がったのは山口。まるで07年日本シリーズで完全試合を続けていた中日・山井を9回で代えた落合監督のような采配だった。

 本当の勝負はあくまで甲子園。森士(おさむ)監督は「救援陣に異様な雰囲気を味わわせたかった。高校野球は個人の記録よりチームの勝利が大事」と説明した。8回の投球終了後に交代を告げられた小島は「最後まで投げたい気持ちはあった。少し悔しいけどチームが勝つことが大事」と野球人生初の快挙への思いを胸にしまい込んだ。

 序盤から直球にスライダー、チェンジアップを織り交ぜ、コーナーに投げ分けた。5回2/3まで完全投球。2死から四球で初めて走者を背負ったが、続く小柳を空振り三振に斬った。許した走者は1人だけ。7回まで毎回の12三振を奪い「目の前の打者に集中した結果」と振り返った。一方、9回に1点を失った山口は「(小島の無安打投球は)意識せず無失点に抑えることだけ考えた」と振り返った。

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2013年7月21日のニュース