津田さん命日に…大野氏と外木場氏 殿堂入り表彰式

[ 2013年7月21日 06:00 ]

野球殿堂入り表彰式であいさつする大野氏(左)。右は外木場氏

 ともに広島の投手として活躍し、今年1月に野球殿堂入りした大野豊氏(57=スポニチ本紙評論家)と外木場義郎氏(68)の表彰式が21日、神宮球場で球宴第2戦の試合前に行われ、花束とレリーフが贈られた。

 大野氏は軟式野球の出雲信用組合から77年にテスト入団。異色の経歴ながら通算148勝138セーブを挙げた往年の快速左腕は「まさか殿堂入りできると思っていなかった。人に認めてもらおうと、諦めない気持ちを持ってやってきた。多くの人に感謝したい」とスピーチした。

 くしくもこの日は「炎のストッパー」と呼ばれ32歳の若さで他界した元広島投手、故津田恒実氏の20回目の命日。10年間一緒にプレーした大野氏は、昨年野球殿堂入りした亡き後輩に思いをはせて「生きてたら今、どんなだったか…。元気なユニホーム姿しか心に残ってないから。ただ、彼の思い出は忘れられてほしくない」と話した。また、外木場氏は「最高に栄誉のある賞を頂いた。私の記録(ノーヒットノーラン3度達成、うち完全試合1度)も破られるためにある。マエケン(前田健)にはチャンスがある」と広島の後輩へ期待を寄せた。なお、小倉中(現小倉)の元エースで今年野球殿堂入りした福嶋一雄氏の表彰式は、8月15日に甲子園球場で行われる。

 ▼山本浩二氏(広島OB。元監督の古葉竹識氏とともにプレゼンターを務める)昨年の津田といい、今年の2人といい、広島の風が吹いていると感じた。

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