日本製紙石巻 初8強!2回一挙4点、相沢は粘投6回零封

[ 2013年7月20日 06:00 ]

<日本製紙石巻・JFE西日本>2回1死一、二塁、後藤禎の左越え適時二塁打で先制し、喜びに沸く日本製紙石巻ベンチ

第84回都市対抗野球2回戦 日本製紙石巻4―1JFE西日本

(7月19日 東京ドーム)
 2回戦3試合が行われ、3年ぶり2度目の出場の日本製紙石巻(石巻市)が、JFE西日本(福山市・倉敷市)を4―1で下し、初の準々決勝進出を決めた。チーム初勝利を挙げた1回戦で2回3失点でKOされた相沢晋コーチ兼投手(26)が6回3安打無失点と好投した。JR東日本(東京都)は3年連続の8強入り。ヤマハ(浜松市)も準々決勝に駒を進めた。20日は2回戦2試合と準々決勝1試合が行われる。

 ベンチに戻るのが楽しみだった。エース・相沢が無失点に抑えると、控え選手が毎回、ベンチ前で列をつくり「ナイスピッチング!」と迎えた。

 「焦らずに丁寧に投げた。良い仕事ができて良かった」。歴史的1勝を飾った17日の信越硬式野球クラブとの1回戦でも先発したが、自身は2回3失点で降板した。悔しさを胸に6回3安打無失点の快投。初回2死二塁のピンチを切り抜けると、2回以降は多彩な変化球をコーナーに投げ分けた。木村泰雄監督も「粘り強く低めに投げてくれた」と称えた。

 26歳ながら投手陣最年長で昨年10月からコーチを兼任している。最初は「自分は何も教えられない」と戸惑ったが、「背中で引っ張るコーチ」を目指すことにした。ランニングでは「お前ら付いてこい!」と先頭に立って投手陣を鼓舞した。

 新潟の巻高から石巻専大に進み、石巻を「第二の故郷」と慕う。東日本大震災では石巻工場に津波が押し寄せ、各地区の第1代表の証「青獅子旗」も流された。野球部は2カ月後に活動を再開。がれきの中から見つかった青獅子旗は現在、野球殿堂博物館に展示されており、10日にチーム全員で見に行った。04年の高校3年時には中越地震も経験している相沢は「自分たちが石巻を引っ張るんだ」と、勝利で地元を勇気づけることをあらためて誓った。

 初の8強進出に約6000人が詰めかけた三塁側スタンドは拍手と歓声に包まれた。次は11年の覇者、JR東日本に挑む。木村監督にとって、相手の堀井哲也監督は韮山時代の同級生。「地元に喜んでもらえるように次も勝ちたい」と気合十分だ。「復興のシンボル」になるべく快進撃を続ける。

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