桐光・松井 さあ出陣!野呂監督との約束は“2年夏超え”

[ 2013年7月14日 06:00 ]

昨年の甲子園では4試合で68三振を奪った桐光学園・松井

 14日、相洋との夏初陣に挑む桐光学園・松井には、野呂雅之監督との「約束」がある。

 怪物左腕は「このチームで夏に全国優勝したいということしかない」と話してきた。昨夏の甲子園。初戦の今治西(愛媛)戦で22三振を奪い、全国の視線が集中した。光星学院(現八戸学院光星・青森)に敗れるまでの4試合で68奪三振。神奈川に戻った松井は、指揮官から「2年の夏が一番良かったと言われないようにしよう。そんなことを言われたら俺も悔しいし、おまえも悔しいだろ」と声をかけられたという。

 松井は「ピンチでは三振を狙うが、三振は意識しない」と話す。しかし最速147キロの直球と「消える」と称されるスライダー、さらに今春本格解禁したチェンジアップで春の県大会4試合23イニングで43三振を奪った。奪三振率は驚異の16・8だった。神奈川県内では松井包囲網を張られている。甲子園春夏通算28度の出場を誇る横浜は打撃マシンを使い、スライダーを見送る練習を繰り返している。「夏の大会はすべて投げるつもりで練習をしている」と松井。昨夏甲子園は準々決勝で涙をのんだ。全国制覇まで13試合。1年前の自分を超えて、監督との約束を果たす。

続きを表示

2013年7月14日のニュース