則本 前半戦8勝 マー君ばり6回3者連続Kで吠えた

[ 2013年7月14日 06:00 ]

<楽・西>雨脚が強まる中、力投する則本

パ・リーグ 楽天3-1西武

(7月13日 Kスタ宮城)
 背番号18の魂が乗り移ったかのような、豪快なガッツポーズだった。2点リードの6回無死一、二塁で、楽天・則本が圧巻の3者連続三振。エース田中に負けない「吠えっぷり」だった。

 「気合を込めて投げた。でも、気持ちは入っていたけど冷静に。力だけじゃなく、うまく(制球面と)バランスが取れた」。まずはスピリーを132キロスライダーで空振り三振に。大崎を外角低めの147キロ直球で見逃し。一転して代打・石川は、146キロの高めのボール球を振らせた。単純に力任せではなく、その中でいかにコントロールを意識するか。マー君から学んだ投球術だ。開幕12連勝中のエースの後ろ姿を必死に追う。「田中さんは真っすぐだけでも強弱を付けて、ここぞという時は120%の力を出すので」。そう話したルーキーは「6回は僕も少しはできたかも…。ちょっと成長できたかな?」と照れながら笑った。

 Kスタ宮城のクラブハウス。則本のロッカーの隣は女房役の嶋、その隣が田中だ。WBCに出場したエースに代わって開幕投手を務めた際は、こう声を掛けられた。「できないことをやるんじゃなくて、できることをしっかりやるんだ」。毎試合、その言葉を胸に刻み込んで登板する。6回5安打1失点。田中の1年目(07年)の7勝を上回り、前半戦だけで8勝目を手にした。

 「僕は6敗。もっと自分で貯金をつくらないと」。田中からは「球宴に出られなくて悔しい気持ちはあるだろうけど、しっかり休んでチームのために頑張れ」と激励された。本拠地では自身4戦全勝。新人の活躍で、チームは貯金を今季最多タイの12とし、前半戦で球団最高順位となる2位以上が確定した。

 ▼楽天・星野監督 6回で114球だろ?もうちょっと打たせて取る投球を覚えないと。最低でも7回まで。3者連続三振?(笑いながら)その前に走者を出すな!それでガッツポーズしてちゃいかん。

 ≪前半戦2位以上が確定≫ルーキーの則本(楽)が6回1失点で今季8勝目を挙げた。楽天新人の8勝以上は07年田中(11勝)、11年塩見(9勝)に次ぎ3人目。過去2人の8勝目は、田中が7月28日、塩見が10月10日(ともに球宴後)となっており、則本は最速ペースになった。なお、この日の結果、チームの前半戦2位以上が確定。楽天創設以来の前半戦終了時の順位を見ると

順位 (6)(6)(5)(6)(4)(6)(4)(3) ?

年度 05 06 07 08 09 10 11 12 13

 今季は昨年の3位を上回る最高位での折り返しが決まった。

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2013年7月14日のニュース