西武 渡辺直 移籍初戦で勝利呼ん打 2軍暮らしうっ憤“爆発”

[ 2013年7月13日 06:00 ]

<楽・西>延長12回1死三塁から大崎の右飛で勝ち越しの生還をする渡辺(捕手・嶋)

パ・リーグ 西武4-3楽天

(7月12日 Kスタ宮城)
 試合後のロッカー。ヒーローインタビューを終えた西武・渡辺が引き揚げると西武ナインが万雷の拍手で迎えた。「直人さん!よっしゃあ!ありがとうございます!」。歓喜の雄叫びが響き渡った。

 DeNAから移籍し、合流2日目で初出場、初安打に決勝ホームイン。しかも古巣の本拠地でいきなり大仕事だ。3―3の延長12回。先頭で代打出場し、右翼線二塁打を放つと大きくガッツポーズを決めた。続くヘルマンの犠打で三塁へ進み、大崎の右翼への飛球でタッチアップ。本塁では06年同期入団の嶋とのクロスプレーとなったが迷わずスライディングした。 「大崎が一生懸命フライを上げてくれたので一生懸命走った。真剣勝負。ああいうプレーも出てくる」。西武ファンのみならず、古巣の楽天ファンからも大声援を浴び「凄く緊張した。いつも仙台では大きな声援をいただいて本当に幸せ者だなと思います」。降り注ぐ「直人!お帰りなさい!」の声に目を潤ませた。

 苦しい2年半を乗り越え、輝きを放った。楽天の精神的支柱でありながら、10年オフに突然の金銭トレード。DeNA移籍1年目の11年は126試合に出場も、昨季は70試合止まり。今季は開幕こそ1軍も4月20日に出場選手登録を外れ、以降2軍生活が続いた。7日に西武へトレード移籍。「1軍で試合に出たい。野球に飢えている」。高ぶる気持ちを一振りに込めた。渡辺監督も「見事にチャンスメークしてくれた」と賛辞を贈った。

 3位ながら首位・楽天に2・5ゲーム差と詰め寄った。「結果を出せばチームに早く受け入れてもらえると思った。優勝を狙えるチーム。勝ちに貢献したい」。ロッカーでの大歓声が、レオの仲間入りの証だった。

 ▼西武・菊池(6回1/3を3失点で自身初の2桁となる10勝目ならず)(球宴前に)勝って終わりたかった。(7回の)3連打は力負け。情けないです。

 ▼西武・松下(延長12回の1イニングを無失点に抑え、プロ初セーブ)まだスタートしたばかり。これからも頑張りたい。

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