摂津 124球力尽く 3戦連続完投勝利ならず試合後は無言

[ 2013年7月13日 06:00 ]

<ソ・オ>8回を投げ5失点でKOされベンチ奥に下がる摂津

パ・リーグ ソフトバンク2-7オリックス

(7月12日 ヤフオクD)
 124球で力尽きたソフトバンク・摂津は、心身とも疲労困憊(こんぱい)だった。降板後、球団広報を通じ「チームの勝利を祈るだけです」とコメントを出したが、試合後は口を開く気力さえ残っていなかった。

 3試合連続完投勝利を狙ったが8回5失点。「摂津は気合入っていたけど、周りが足を引っ張っている。8回は耐えきれなかった。それまでに点が取れなかった」。秋山監督は無言のエースの気持ちを代弁した。

 貯金ゼロになったチームを支えようと、3回までは3安打無失点、4奪三振と順調な立ち上がりだ。だが、落とし穴は4回に待っていた。一塁手・中村の失策で無死二塁となり、2死までこぎつけながらバルディリスに右前適時打を許した。なお、2死二塁で原拓の打球は強烈だったとはいえ、2年連続ゴールデングラブ賞の本多がグラブの土手に当てて、ボールが外野へ転がる間に2点目を許した。7回まで2点でしのいだが、打線の援護がないまま8回に3失点。球団としては04年の新垣以来9年ぶりの3連続完投勝利は消えた。

 チーム打率・271は両リーグ1位。得失点差プラス57もリーグトップだ。ただ、6位・オリックスに0・5差と迫られ、13日にも最下位の可能性がある。これが現実だ。11年から3年越しの対オリックス6連勝中だった摂津でまさかの黒星。このまま落ちていくわけにはいかない。踏ん張りどころを迎えた。

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2013年7月13日のニュース