内海 2年連続最多勝投手に“異変”…7戦計33失点「情けない」

[ 2013年7月13日 06:00 ]

<中・巨>4回、クラークに死球を与えマウンド上でうなだれる内海。帽子のツバには「柱」の文字が…

セ・リーグ 巨人1-9中日

(7月12日 ナゴヤD)
 完全に踏み込まれた。0―2で迎えた3回1死二塁。巨人・内海はフルカウントからの外角ツーシームを和田にはじき返された。3失点目の右中間二塁打。3回2/3で5失点KOされ、連勝を3で止めたエースは「チームに迷惑をかけて申し訳ない。情けない」と悔やんだ。

 初回1死満塁から平田に右前へ先制2点打を浴びた。打たれたのはチェンジアップ。そして、3回に和田に打たれたツーシームは狙われるべくして狙われた。直前に2―2の並行カウントから、スライダーがワンバウンド。この時点でスライダーは12球中10球がボールと使えない球種だった。

 右脇腹痛の影響で一塁に入った阿部はこう分析した。「変化球でポンとストライクが取れない。苦しくなって、外の直球かツーシームでいくしかなかった」。チェンジアップも駄目、スライダーも駄目。勝負球は速球系のみだった。先発で4回を持たずにKOされたのは10年9月9日横浜(現DeNA)戦(横浜)以来3年ぶり。交流戦後7試合で5失点以上が5度の計33失点だ。6月25日に右足首を捻挫し、走り込み不足に陥ったことが影響している。ただ今季は変化球の制球が悪い。直球は140キロ前後とあって、変化球は内海の生命線だ。2年連続最多勝の本来の姿には程遠い。

 今カードの後、直接対決する2位・阪神に2・5ゲーム差に詰め寄られた。内海はこの日が前半戦最後の登板。「自分を見つめ直して、鍛え直して後半戦に臨みたいと思います」と切り替えたが、少しでも不安を取り除くことができるのか。もちろんエースとしてだ。

 ▼巨人・加藤(8番捕手で先発。初回無死一塁で荒木のバントを捕球も二塁悪送球)僕のミスでリズムを乱してしまった。

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2013年7月13日のニュース