セ、パ臨時理事会 今月末開催へ コミッショナー選任方法を議論

[ 2013年7月13日 06:00 ]

 セ・パ両リーグが今月末に臨時理事会を開催することが12日、分かった。パが24日、セが26日に予定している。出席する理事会メンバーは「(10日の)オーナー会議で早急に進めるよう指示があったのでやることになった」と説明し、コミッショナーの選任方法を議論することを明かした。

 日本野球機構(NPB)による統一球の無断変更は、加藤良三コミッショナー(71)の責任問題に発展。経緯を調査中の第三者委員会による最終報告次第では来年6月末まで残る任期途中での解任の可能性も出てきている。同時にこれまで明文化されていないコミッショナー選任方法の整備が急務となっている。

 10日のオーナー会議でもコミッショナーの選任方法について複数の球団が意見を出したものの、まとまらずに12球団の機構理事会で再検討することを決めた。次回の機構理事会は9月2日。ある理事は「時間が空きすぎるので、まずはリーグで意見を整理することになった」と説明した。

 両リーグで話し合った結果を機構理事会で詰め、9月末の第三者委員会の最終報告が行われた後に開催を予定している臨時オーナー会議で決議する。野球協約ではコミッショナーの任免について「オーナー会議が行う」としか明記していない。その選任方法は不透明で、労組・日本プロ野球選手会が先月27日にNPBと第三者委員会に提出した要望書の中で批判するなど、野球協約の見直しが求められている。

 ≪経過≫

 ▼6月11日 NPBによる統一球の無断変更が判明。

 ▼同12日 加藤良三コミッショナーが緊急会見。「不祥事とは思っていない」と辞任を否定。

 ▼同25日 NPBが第三者機関「統一球問題における有識者による第三者調査・検証委員会」(通称・第三者委員会)の設置を発表。

 ▼同26日 巨人・渡辺恒雄球団会長が加藤コミッショナーについて「責任はない」と発言。

 ▼同27日 労組・日本プロ野球選手会がNPBと第三者委員会に加藤コミッショナーの事実上の退任要求や、コミッショナー選任について「中立性」を求める要望書を提出。

 ▼7月1日 巨人・渡辺球団会長が次期コミッショナー候補にソフトバンク・王貞治球団会長を挙げる。

 ▼7月10日 オーナー会議でコミッショナーの選任方法を明確化する方針を固める。

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2013年7月13日のニュース