コミッショナー選任方法 「改革派」と「保守派」で意見3通り

[ 2013年7月11日 08:07 ]

会見中、目をジッと閉じて話す加藤コミッショナー

 統一球が公表されずに変更されていた問題発覚後、初めてとなるオーナー会議が10日、都内で開かれ、9月をめどに次期コミッショナーの選任方法を決めることで一致した。選任方法について、オーナー会議議長のオリックス・宮内義彦オーナーが12球団オーナーに事前にアンケート調査を行い、今回の会議で結果が配布された。

 その回答は大筋で3通り。「選任委員会による選出」(6球団)「従来通りオーナー会議での選出」(4球団)「現コミッショナーによる推薦」(2球団)。選任委員会の設置を求めるのが楽天、オリックス、DeNAなどビジネス面でも主導できるリーダーを求める改革派。従来通りを主張するのが巨人などいわば保守派。推薦案も保守寄りだ。

 これまで選任方法は明確にされていない。今回の統一球問題の発覚後に巨人の渡辺恒雄球団会長が「加藤コミッショナーに責任はない」と発言し、任期をまっとうすべきとした上で次期コミッショナーに王貞治氏(ソフトバンク球団会長)の名前を挙げた。従来なら水面下で候補者と交渉しオーナー会議で決議するのが流れといわれている。

 ただ今回は王氏が難色を示した上、新コミッショナーには侍ジャパンなど事業面のリーダーシップも期待される。現状で6球団対6球団の均衡をどちらが破るか。球界の在り方が試されている。

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2013年7月11日のニュース