今成、自身初4安打!実力証明 マエケンから3本

[ 2013年7月8日 10:24 ]

<広・神>9回1死、今成は左越え二塁打を放つ

セ・リーグ 阪神4-0広島

(7月7日 マツダ)
 勢いだけではないことを証明してみせた。広島・前田健から3安打を放ったのだから、その実力は本物だ。初めて5番に座った阪神・今成が、自身初の4安打。この広島戦は初戦がプロ1号、2・3戦目が連続猛打賞…。右翼奪取へまたまた大きく近づいた。

 「出来すぎですね。(前田健は)甘い球が少ないので、初球からどんどん行こうと思っていました」

 2回先頭は2球で簡単に追い込まれたが、ボールを1球挟んだ後、ファウルで2球粘ると6球目の外角カーブを逆らわず左翼線へ落とした。技ありの二塁打。4回2死からは三塁方向へ意表を突くセーフティーバントで2安打目。そして、6回には2死から146キロ直球を引っ張り右前打した。

 エース・キラーと呼ぶのはまだ早いか。昨年、6月6日楽天戦(Kスタ宮城)では田中から3安打。そして、この日も広島の絶対的エースを攻略してみせた。「たまたま打てただけです。今後続くかわからないですし自分の打撃を続けることが大事。ピッチャーが誰、とかは関係なくやっていきたい」。プロ8年目の苦労人は、どこまでも謙虚だった。 

 これで5試合連続先発出場となり、その間の打撃成績は16打数10安打、1本塁打。マツダスタジアムでの爆発ぶりに、和田監督からも「この3連戦、元気だったね。やっと来たな、出てきたという感じだね」と手放しに褒め称えられた。

 打順については「5番というのではなく、5番目という感覚でやりました」と重圧は感じていない。ベンチの盛り上げ役だった男が、グラウンドの主役へと変貌を遂げている。

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2013年7月8日のニュース