ダル&岩隈 選手間投票で球宴選出 ダル「感じて投票してくれてる」

[ 2013年7月8日 06:00 ]

レッズ戦前の練習で笑顔を見せるマリナーズの岩隈。オールスター戦に初選出された

 大リーグは6日(日本時間7日)、16日(同17日)にニューヨークのシティ・フィールドで開催される球宴の出場メンバーを発表した。日本選手ではレンジャーズのダルビッシュ有投手(26)と、マリナーズの岩隈久志投手(32)が選手間投票で選ばれ、ア・リーグの一員に。複数の日本選手が選ばれるのは08年以来5年ぶりで、先発投手2人の同時選出は史上初となった。メジャー最高の舞台でダルビッシュ―岩隈の夢のリレーが見られるかもしれない。

 今季の活躍からすれば驚きはない。それでも予想されていたとはいえ、正式に真夏の祭典の切符を手にした両投手は、ともに表情をほころばせた。

 8勝4敗、防御率3・02のダルビッシュは、球団史上初となるデビューから2年連続出場を成し遂げた。試合に敗れたため「きょうの投球を見たら、本当にオールスターの投手か信じられない。多分、うそ」と最初は冗談めかしたが、選手間投票で選出された意味を問われると一転して真剣な表情に。最後の一人としてインターネット投票で滑り込んだ昨季とは違い、エースとしての貢献度が認められた形に「日本の時もそうだけど、選手が見て、対戦して、感じて投票してくれているということなので凄くうれしい」と目を輝かせた。

 岩隈も「本当に光栄に思う」とこちらも喜びを爆発させた。中継ぎで開幕した昨季から立場は一変。今季はエース格にのし上がった。チームが西地区4位に低迷していることもあり、勝ち星こそ7勝止まりだが、防御率2・60とWHIP(1イニングあたりの走者の割合)0・88はリーグトップ。「防御率や走者を出さないところが評価されたと思う」と話した。

 日本人選手が球宴に複数出場するのは08年にマリナーズのイチロー(現ヤンキース)、カブスの福留(現阪神)の両外野手が選ばれて以来。ア・リーグは現在球宴で3連敗中だが、勝ったリーグにワールドシリーズの本拠地開幕権が与えられるため、ファンを魅了しつつも真剣勝負が要求される。昨季は登板機会なしに終わったダルビッシュは「全部、スライダーを投げます」と早くもナ・リーグを「けん制」した。日本が誇る2人の投手が、メジャー最高の舞台に上がることができるか、今から待ち遠しい。

 ≪球宴アラカルト≫

 ☆ひいき? 球団別の最多選出は、タイガースの6人。ジム・リーランド監督が率いることも影響?ちなみにナ・リーグを率いるボウチー監督が所属するジャイアンツからの選出は3人のみ。

 ☆若い力 ナショナルズのハーパーは、試合当日が20歳270日。歴代3番目の若さでの先発となる。

 ☆選出漏れ ア・リーグ2位の12勝を挙げているレイズのムーア、ナ・リーグ2位の24セーブを挙げているナショナルズのソリアーノらはメンバーから漏れた。

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