マエケンとの初対決制した藤浪「簡単に点はやれない 何とか粘って」

[ 2013年7月7日 18:50 ]

<広・神>今季5勝目を挙げた藤浪(中)は、最後を締めた福原からウイニングボールを受け取る

セ・リーグ 阪神4-0広島

(7月7日 マツダ)
 3日の巨人戦(甲子園)の先発が雨で流れ、2週間ぶりの登板になった阪神・藤浪。ここ2試合は5回持たずに2連敗していたが、広島・前田健との初対決を制し、自身5試合ぶりの白星を挙げた。

 6回無失点。6回0/3で1失点だった相手エースと堂々の投げ合い。「簡単に点数をやってしまうと負けてしまうので、何とか粘って投げようと思っていたら、いい結果につながったのでよかったと思っています」と、あこがれの存在との対戦を振り返った。

 42日ぶりの5勝目には「しばらく自分のピッチングができていなくて、悔しい思いをしたことが多かったんですけど、きょうは自分のピッチングができて、勝ち星を付けてもらってよかったと思います」とホッとした様子。「きょうは自分なりにもいいピッチングができたと思いますし、自分の思ってる理想に近いようなピッチングができたと思っています」と“自画自賛”した。

 0―0の6回、鳥谷の右中間への5号ソロで先制。「守備でも助けていただいていますし、ホームランですごく気持ちが楽になったのもありますし。その1点をしっかり守ろうと思って、次の回のマウンドに上がりました」。直後に2死一、二塁、4番・エルドレッドを迎えたピンチをしのぎ切った。

 7回表、突如、雨脚が強くなり、約1時間の中断。結局、6回でお役御免となったが「雨で交代してしまったんですけれど、それはそれで仕方ないとして、いい流れで次のピッチャーにつなぐことができてよかったと思っています」と完封リレーを導いた。

 約1カ月の足踏みとなったが、マエケンに投げ勝った“自信”はきっかけになりそうな1勝。「後半戦につなげていきたいと思います」。黄金ルーキーが再び走り始めた。

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2013年7月7日のニュース