則本連投は想定内だったが…鷹打線きりきりまい

[ 2013年7月7日 06:00 ]

<ソ・楽>3回2死満塁、ラヘアはチャンスに三振

パ・リーグ ソフトバンク4-8楽天

(7月6日 ヤフオクD)
 ソフトバンク打線は勢いに乗っていたはずだった。楽天・戸村から2回2/3で5安打4点を奪い、一気にKO。2番手は5日に初回4点を奪ってマウンドから引きずり降ろした則本だ。もらった。誰もが、そう意気込んだが、流れはルーキーに完全遮断された。3回2死満塁でラヘアが空振り三振に倒れると、3回1/3を2安打無失点に抑えられた。

 「あの展開だったら(リリーフで)来てもおかしくはないと思っていた」。秋山監督は想定内だったと振り返る。ただ、同じ「則本」でも、投球内容は別人だった。

 3回まで2打席連続のタイムリーを放った松田も5回1死から対戦し、外角スライダーに空振り三振を喫した。「きのうのイメージで打席に立ったけど、球にスピンが利いていた」と短いイニングで全力投球をしてきた切れに苦戦。前日は初回4得点の火付けとなる右前打を放ったが本多も、4回2死で外角チェンジアップに一ゴロに倒れた。「先発は直球、スライダーだったけど、きょうはチェンジアップを使ってきた」と変化攻めに戸惑いを見せた。

 先発パディーヤも楽天打線に逆転を許し、抜け出たはずのトンネルへ逆戻り。交流戦明けの13試合で1試合平均11・8安打をマークした打線は好調を維持しており、この日も2桁10安打を放っている。ただ、前日の「残像」に惑わされた。指揮官は「考えることがいっぱいある」とつぶやいた。波に乗れない。もどかしい。その視線は宙をさまよっていた。

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2013年7月7日のニュース