大引、乱闘寸前!過去2度危険球の大場から死球「なめられたらおしまい」

[ 2013年7月5日 11:23 ]

<ソ・日>8回1死、ソフトバンク・大場から死球を受ける大引

パ・リーグ 日本ハム4-3ソフトバンク

(7月4日 ヤフオクD)
 怒りを抑えきれなかった。2―1の8回1死。打席には日本ハム・大引。1ボール1ストライクからソフトバンク大場が投じた3球目が左腕をかすめる死球。次の瞬間には、大場をにらみつけながらマウンドへ歩み寄っていた。一触即発の雰囲気に、両軍ベンチからコーチ、選手が一斉に飛び出す。乱闘寸前の騒ぎとなったが、大引は渡辺打撃コーチになだめられ一塁へ向かった。

 「個人的に2度頭にぶつけられているのでこれはちょっといかんと思った。なめられたらおしまいですから」

 普段は冷静な大引が激高したのには理由がある。大引にとって大場は、オリックス時代の09年7月30日(ヤフードーム)と11年9月19日(ほっと神戸)に危険球を投じられた相手だった。この気迫あふれる出塁が追加点を呼び込んだ。後続の中田が2死から左越え2ラン。大引も本塁を踏み、大谷に2勝目をプレゼントする貴重な得点となった。それだけに「(中田の2ランは)気持ち良かったですね」とすがすがしい表情を浮かべた。

 3回には自ら打線に火を付けた。1死二塁から腕を畳んで内角のスライダーを左前へはじき返す先制打。稲葉の二塁打で2点目のホームを踏んだ。守備では大谷が走者を背負う度にマウンドに駆け寄り、声を掛けて励ました。大引は「また頭を冷静にしてハートは熱く戦っていきたい」と力を込めた。

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