荒木「過去は追わない」逆転V打 3戦ぶりスタメンで意地見せた

[ 2013年7月5日 06:00 ]

<中・広>逆転打の荒木(右)と握手をする高木監督

セ・リーグ 中日6-2広島

(7月4日 ナゴヤD)
 「プロ18年生」の意地とプライドが、打球を右中間に運んだ。1―2の8回2死一、二塁、中日のベテラン・荒木が起死回生の逆転2点二塁打。3連敗中の重い空気を吹き飛ばし、この回一挙5得点の猛攻を呼んだ。

 「若い子が投げているから、守っている人が盛り上げないと。そういう気持ちで打席に入った。きょうはこれで終わったんでまたあしたは新しい一日。過去は追わない」

 決勝打を手放しで喜べる状況ではない。開幕から打撃不振が続き、3試合ぶりのスタメン復帰。8回の打席でも直前で大島が敬遠された。それでも「結果が悪いから外されているんで。あの敬遠も、そこで気持ちを高ぶらせないとか、いかに平常心でやれるかが大事」と淡々と話した。

 高木監督は「荒木や井端はこのところベンチが多くて屈辱だと思うよ。だけれども、彼らの力なくして巻き返しはない」とさらなる奮起を期待する。大逆襲をもくろむ後半戦は、長年チームの看板を背負い、勝負どころを知り尽くしているベテランたちの出番のはずだ。

 ▼中日・岡田(登板39試合目で3勝目)疲れているとか言っている場合じゃない。元気に、若さを出してやっていく。

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2013年7月5日のニュース