和田監督、右翼手に悩む 攻撃重視で坂起用プランも

[ 2013年6月27日 11:18 ]

雨天中止が決まり、球場から引き揚げる和田監督

 阪神・和田豊監督(50)が26日、右翼手が固定できない現状に苦悩の色を浮かべた。

 「伊藤隼? そう簡単には打てないと思うけどね。1軍は結果を出していかなければいけない場所。内容も伴えば一番いいけど。“こいつ1人に任せた”とはなっていないよね」

 もどかしい思いが、行間ににじみ出ていた。不動のレギュラーだった福留が離脱後、いまだに代役が定まらないライト。リーグ戦再開後は伊藤隼が2試合でスタメンを任されたが、7打数無安打とアピールできずにいる。左投手なら高山、浅井、右投手なら伊藤隼、今成と使い分けることはできるが、理想は固定。日替わりの起用が続けば、右翼手がチームの弱点となりかねない。

 「あまり次から次へとというのはね。誰かが出てきて“しっかり打ちます”というのがあれば」

 指揮官は現有の1軍戦力から、新星の出現を期待した。2軍の中谷、一二三らはファームで経験を積ませる時期。「孝介がよくなっても“もう少し休んでください”というのが出てこないと」。福留離脱というチームにとっての大きな痛手が、若手野手にとってのチャンスであることをあらためて訴えかけた。

 「(巨人には)徹底して守るのか、先に攻めてリードして固めるのか、やり方はあると思う」

 7月の球宴前には首位・巨人と甲子園球場で6試合が予定されている。攻撃重視の打線では「右翼・坂」のプランも浮上。多彩なオーダーと言えば聞こえは良いが、一方では苦肉の策とも言える。待望久しい、ポスト福留。G追撃のためにも、整備が急がれる。

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2013年6月27日のニュース