李大浩 球宴選出御礼勝ち越し弾「いいスイングができた」

[ 2013年6月26日 06:00 ]

右越えに12号2点本塁打を放つ李大浩

パ・リーグ オリックス4-1ロッテ

(6月25日 京セラD)
 劣勢ムードをひと振りで振り払った。6回無死一塁、オリックスの主砲・李大浩が右翼ポール際に決勝打となる勝ち越しの12号2ラン。ピンチの連続を耐えていた金子を援護するとともに、24日に発表された球宴のファン投票選出の御礼も兼ねたアーチとなった。

 「変化球が頭にあったけれど、外のボールは意識していた。フルスイングじゃなく軽く振っただけ。でも、シンに当たったし、手首も返っていたからね。いいスイングができたと思う」

 外角ストレートをうまくさばき、チームを勝利に導いたホームランを笑顔で振り返った後、身内に不幸が起こっていたことを打ち明けた。

 西武8回戦が行われた22日の試合後、シン・へジョン夫人の祖母が釜山近郊の街で亡くなったことを知らされた。「(ホームランは)おばあさんからのプレゼントかな」。試合出場のため葬儀に参列することはかなわなかったが、自らのバットで弔いのアーチを捧げた格好になった。

 「ポイントで李大浩がいいバッティングをしてくれた」。森脇監督は試合の主導権を呼び込んだ主砲の仕事ぶりを称えるとともに、首位・ロッテを迎えた3連戦初戦を取ったことを喜んだ。引き分けを挟み2連勝で借金も1。エースが投げて4番が打つ。理想の勝ち方を実現したオリックスが一気に勝率5割を目指す。

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2013年6月26日のニュース