宮本 感謝の3打点 規定打席不足での球宴選出「申し訳ない」けど…

[ 2013年6月26日 06:00 ]

<ヤ・D>9回1死一塁、荒波の左邪飛で一塁に戻ったブランコが二塁ベースを踏んでないことを審判にアピールする宮本

セ・リーグ ヤクルト7-4DeNA

(6月25日 神宮)
 見逃さない。ベテランの味だ。フィナーレはヤクルトの42歳・宮本ならではのアピールプレーだった。

 「ボールを戻せ!」と叫んだのは3点リードの9回1死一塁だ。荒波の左邪飛をミレッジが好捕すると、すでに二塁を回っていた一塁走者のブランコが慌てて一塁へ。その際、二塁ベースに触塁せずに帰塁したのをしっかりと見ていた。返球を二塁へ戻し、ベースを踏んで試合終了。抜け目ないプレーについて問われると「ああ、ブランコのね。早く終わった方がいいでしょ」と笑った。

 最後を締めたのも宮本なら、試合を決めたのも宮本だ。3回2死二、三塁から、直球を2球ファウルした後のカーブを右翼へ二塁打。5回2死一、二塁はシュートを3球ファウルして7球目のスライダーを中前へ。ゴロになる確率の高いシュートを避け、センター返しできる球を待った技ありの一打だった。3打点は今季初めて。「今は好調のバレンティン頼みでいいと思ってる。彼の後のおこぼれを1点でも2点でも取れれば」。打線の流れ、試合の流れを読み切り、3、5回いずれもバレンティンの四球を得点に結びつけた。

 最後に「申し訳ない気持ち。そして感謝の気持ちです」と言った。前日発表された球宴ファン投票の三塁手部門の1位で選出。規定打席数にほど遠く、打率・245では胸を張れない。「今は毎日全力でやる。それは持ち続けたい」。その先には何が待っているのかを宮本は知っている。

 ▼ヤクルト・相川(3回の適時二塁打など4打数2安打)バレンティンが調子いいから、その後の僕が打てば点が入る。勝利に貢献できてよかった。

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2013年6月26日のニュース